オーストラリアを国賓として訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、野党「オーストラリア労働党」のアルバネージ党首と面会しました。
文大統領は14日、シドニーで「労働党」のアルバネージ党首と面会し、そのなかで「韓国戦争に参加した伝統的な友好国のオーストラリアとの間で、国交樹立60年をきっかけに、両国関係を包括的戦略パートナーシップに格上げした」としたうえで、今後の未来先端産業などでの協力強化に期待を示しました。
またオーストラリアに住む韓国人社会がより安定し、発展するよう、労働党の関心と支援を要請しました。
これに対して、アルバネージ党首は、文大統領の訪問に歓迎の意を表明し、両国が民主主義と市場経済など同じ価値観にもとづいて協力を強化していけるよう取り組むと応じました。
一方、両国政府は13日、スポーツ、料理などでの交流を拡大し、コンテンツを共同で制作するなど協力を深めるとした内容の文化交流に関するMOU=了解覚書と、東南アジアでのデジタル協力に関するMOUの2件を締結しました。
韓国政府は、こうした東南アジア諸国での協力を通じて、韓国が進める新南方政策とオーストラリアのインド・太平洋政策をともに発展させていく方針です。