文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日午後、オンラインで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席します。
会議では感染症対策や経済回復、気候変動、持続可能な成長などについて議論します。
文大統領は、新型コロナウイルス以降の経済回復に向けたグローバル供給網の維持やデジタル転換などに関する考えを表明する予定です。
文大統領は先月31日、アメリカのバイデン大統領がG20=主要20か国・地域首脳会議に合わせて主催した供給網の強化を話し合う首脳会議で、「完全な経済回復のためグローバル供給網の安定が急がれる」と強調しています。
この発言をめぐり、米中の対立が激化するなか、アメリカが主導する供給網強化の動きに歩調を合わせるものという見方が出ていました。
文大統領はまた、今回の会議で、新型コロナウイルス克服に向けたワクチンの供与や保健分野での無償援助などについても説明します。
会議のあと、各国首脳は、APECの今後20年間の協力案を盛り込んだ「プトラジャヤ・ビジョン2040」の履行計画を採択します。