金富謙(キム・ブギョム)国務総理は、政界の一部から女性家族部の廃止を求める声が出ていることについて、世界最低水準の出生率や、女性のキャリア断絶、家庭内暴力、性犯罪など、女性を取り巻くさまざまな問題について考えなければならない今、女性家族部の役割は非常に重要で、むしろ拡大するべきであるという考えを示しました。
金総理は9日、ソウルで開かれた第56回全国女性大会の開会式で挨拶し、「女性家族部は、男女が互いに尊重し発展する平等な社会を実現するため熱心に取り組んできた。韓国社会のジェンダー平等が画期的に進展したのは女性家族部の努力の結果だ」として、女性家族部の存在意義を強調しました。
そのうえで、「女性のための政策は出産や子育てなどの特定の分野にだけ集中しており、これが返って男女平等を阻害し女性に重荷を背負わせることになっていないか、今一度考える必要がある」として社会におけるジェンダー平等社会に向け取り組む考えを示しました。