海外で無償援助事業を行っているKOICA=韓国国際協力団のアフガニスタンに対する来年の政府開発援助(ODA)規模は大幅に縮小する見通しです。タリバンが政権を掌握した以降の開発事業の推進状況が不透明になったためです。
KOICAが11日、国会の外交統一委員会に提出した資料によりますと、来年度の政府予算案に計上されたアフガニスタン支援のための予算は10億5300万ウォンで、当初KOICAが計画していた47億2100万ウォンから80%近く減額されました。
具体的には、カブール市の飲み水開発事業に投じられるはずだった12億2700万ウォンが5000万ウォンに減ったほか、職業技術教育訓練の先進モデル構築事業の予算も30億ウォンから6億8300万ウォンに削減されました。また、男女平等研修予算も1億6000万ウォンから8000万ウォンへと半分に減額となりました。
KOICAは、タリバンが政権を掌握して以降の現地の状況と事業を推進状況を常時チェックし、政府の対アフガン政策に従う計画だと報告したということです。
外交統一委員会の太永浩(テ・ヨンホ)議員は「タリバン政権下のアフガンに対する無償援助は減額の方向が望ましい」としたうえで、「外交的状況や実施可能性を総合的に考慮した事業を行うべきだ」と語りました。