大統領府青瓦台の徐薫(ソ・フン)国家安保室長が、今週のはじめにアメリカを訪問し、アメリカのジェイク・サリバン国家安保補佐官と韓半島情勢について話し合います。
大統領府青瓦台の関係者は10日、「徐室長が今週のはじめにアメリカを訪問してサリバン国家安保補佐官と対面会議を行い、韓半島の非核化と平和の構築、韓米同盟における主な懸案について意見交換を行う予定だ」と明らかにしました。
今回のアメリカ訪問は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がアメリカ・ニューヨークで開かれた国連総会で韓国戦争の終戦宣言を提案したほか、北韓が南北通信連絡線を復旧するなど対話の再開に向けた機運に注目が集まっているなかで行われます。
南北関係を進展させるうえで、米朝非核化交渉も重要な要素となるため、徐室長のアメリカ訪問は、膠着状態にある米朝対話を進展させるきっかけを設けるためとみられます。
一部では、文大統領の任期内にテレビ電話形式で南北首脳会談が開かれる可能性や、来年2月開催の北京オリンピックをきっかけに南北首脳会談が開かれる可能性が取り沙汰され、南北米または南北米中による終戦宣言にも関心が集まっているため、徐室長とサリバン補佐官による対面会議でこうした議題がどこまで話し合われるか注目されます。