文在寅(ムン・ジェイン)政権の最後の定期国会が1日、幕を開けました。
今回の定期国会は、法律や予算案の審議という枠を超えて、来年の大統領選挙を控えて与野党が有利な立場を築くための激しい論戦の場になる見通しです。
国会は1日午後2時、国会議事堂の本会議場で第391回定期国会の開会式を開きました。
与野党はまだ議事日程で合意していませんが、通常は交渉団体別の代表演説と3日から4日間の対政府質疑が行われます。
そのあと、10月の初めに30日以内の日程で国政監査が行われる見通しです。
今回の国会では、与野党間で対立の激しい「言論仲裁法」をめぐって、これを議論するために与野党の国会議員や専門家で構成される「8人協議体」の構成などを争点に攻防が繰り広げられるものとみられます。
また、31日に政府が国会に提出した過去最大規模の604兆ウォン規模の予算案をめぐっても与野党の対立が予想されています。
与党「共に民主党」は、新型コロナウイルスによる経済危機の克服や成長エンジンの確保のために財政拡大が必要だとしている一方、最大野党「国民の力」は「選挙用のポピュリズム」だとして厳しい審査に乗り出すものとみられ、与野党間の激しい論争が予想されています。