政府は、韓国に滞在するアフガニスタン人に対して、特別滞在許可を出すことを検討しているもようです。
朴範界(パク・ボムゲ)法務部長官は記者団に対して、「韓国に滞在するアフガニスタン人に対して特別滞在許可を出すことを検討中だ」と明らかにしました。
朴長官は、「ミャンマー情勢を受けて、特別滞在許可を出した際の基準がすでにある。アフガニスタン人に対しても同じ基準を適用することができそうだ」と話しました。
法務部はことし3月、ミャンマーで軍がクーデターで実権を握り、流血事態となったことを受けて、韓国に滞在中のミャンマー人に対して人道的特別滞在許可を出す措置を取っています。
当時、合法的な滞在者のうち、ミャンマー情勢の悪化で、韓国に滞在することを希望する場合は、臨時の滞在資格を与えたほか、滞在期限が過ぎて出国しなければならない人に対しても、現地の情勢が落ち着くまで、出国を見送る措置を取りました。
朴長官は、アフガニスタンの韓国大使館で勤務した職員など韓国に協力したアフガニスタン人の韓国への受け入れについては、「法務部として、多角的に備えている。韓国駐留アメリカ軍基地にアフガニスタン人を収容する問題も法律的に分析している」と話しました。
アフガニスタン難民の収容をめぐって一部で懸念の声が出ていることについては、「国際社会での韓国の地位は以前とは異なる。論争はあるだろうが、国益や人権の観点からも積極的に検討すべきときになった」と強調しました。