アフガニスタン全土をイスラム主義組織タリバンが掌握したことを受けて、大統領府青瓦台は、現地の韓国大使館で勤務したアフガニスタン人らの韓国への受け入れを検討しているもようです。 
青瓦台の徐薫（ソ・フン）国家安保室長は23日、国会運営委員会の全体会議で、「現地の韓国大使館で勤務したアフガニスタン人らが、タリバンによる実権掌握で脅威にさらされている。この人たちに安全な避難先を提供するため、韓国への受け入れを検討している」と明らかにしました。
外交部も、「韓国大使館のアフガニスタン人職員とその家族について、韓国への受け入れを含めて検討している。友好国と多方面の協議を行っている」と話しました。
徐室長は、アメリカ政府が韓国を含む海外駐留アメリカ軍基地にアフガニスタンからの難民を一時的に収容する案を検討しているという海外メディアの報道については、「アメリカは、中東やヨーロッパの特定の国に収容するという方針を示している」と述べました。
しかし、韓国がアフガニスタンからの難民を受け入れるかどうかについては、「世論を考慮し、総合的に判断しなければならない非常に複雑な問題だ」として慎重な姿勢を示しました。
タリバンが韓国政府から合法的な政府として認められることを望んでいることについては、「アフガニスタンの情勢を注意深く見守っている」とし、タリバン政府の今後の運営方針や国際社会の動きをみながら、決める考えを表明しました。