海洋水産部は5日、独島(トクト)の映像をリアルタイムで配信する「独島総合情報システム」の運営を6日から始めると発表しました。
海洋水産部は、「これまでは、旅行客らがおよそ90キロ離れた鬱陵島(ウルルンド)から船で独島を訪れる際、周辺の気象条件により上陸できないことがあったが、今後は、リアルタイムで現地の天候や船着き場の状況を確認できるようになり、利便性が高まる」と説明しています。
また、独島への国民の関心を高めることも主な目的だとしています。
「独島総合情報システム」では、独島の歴史など多様な情報も提供するということです。
これに対し、日本政府は反発しています。
海洋水産部の発表を受け、日本外務省の船越健裕アジア大洋州局長は5日、在日韓国大使館の金容吉(キム・ヨンギル)公使に電話し、映像配信について、「竹島は、歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかに日本固有の領土であることに鑑み、到底受け入れることはできず、極めて遺憾だ」と強く抗議し、中止を求めました。
日本政府は、在韓日本大使館を通じても、韓国外交部に同じような立場を伝えたもようです。
2023年10月25日修正