韓国では、早ければ来年の上半期にも初の国産新型コロナウイルスワクチンが開発される見通しです。
政府は5日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領をトップとするテレビ会議形式の報告会議で、このような内容が盛り込まれた「Kグローバルワクチンハブ化のビジョンと戦略」を確定しました。
政府はワクチンハブ化を達成するために、▲国産ワクチンの迅速な開発、▲グローバル生産協力の拡大、▲グローバルワクチンハブインフラの迅速な構築という3大戦略を集中的に推進することにしました。
このために、ことし上半期から2026年までの5年間で合わせて2兆2000億ウォンを投じるということです。
また、来年の上半期までに初の国産ワクチンの開発を終え、2025年前に世界5位のグローバルワクチン市場を達成するという内容も盛り込まれていて、SKバイオサイエンスなどをはじめとする国内でワクチン開発を進めている企業に対して、開発費用の支援や臨床承認期間の短縮など全面的な支援を行う予定です。
政府はまた、アメリカ以外にもイギリス、ドイツ、カナダ、オーストラリアなどの主要先進国を中心にワクチンのグローバル生産協力を強化し、国家間のパートナーシップを多角化する計画です。
そのほかにも、WHO=世界保健機関を中心に推進されるグローバルワクチン技術移転ハブや人材育成ハブの議論にも参加し、ADB=アジア開発銀行などと協力して途上国生産拠点への進出、人材育成なども推進することにしました。
政府はこの日、国務総理が委員長を務める「グローバルワクチンハブ化推進委員会」を発足しました。