韓国駐留アメリカ軍が使っているソウルの龍山(ヨンサン)米軍基地のうち4分の1に当たる50万平方メートルの敷地が、来年初めまでに韓国政府に返還される見通しとなりました。
韓米の外交当局は29日、韓国駐留アメリカ軍との間の地位協定(SOFA)に関する合同会議を開き、龍山基地返還について議論し、その結果を盛り込んだ共同声明を発表しました。
それによりますと、韓国駐留アメリカ軍が使っているソウルの龍山米軍基地のうち、50万平方メートルの敷地が来年初めまでに韓国政府に返還されるということです。
これは龍山基地全体の25%に相当し、サッカーグラウンドおよそ70個分の規模です。
韓米は龍山基地の返還について合意していましたが、これまでに返還された面積は全体の2.6%にとどまっています。
返還後の龍山基地には公園が造成される計画です。
韓米はまた、連合司令部を含め、現在龍山基地に残っている施設を、来年上半期までに平沢のアメリカ軍基地「キャンプ・ハンフリーズ」に移転することでも合意しました。
ただ、環境汚染の浄化費用の負担をめぐっては合意に至らず、外交部の関係者は、「忍耐強く、科学的根拠をもとにアメリカと協議を続けていく」としています。