統一部は28日、南北間の通信連絡線が復旧したことを機に、去年軍事境界線付近の海上で起きた韓国人射殺事件の真相を解明するため、北韓と協議していく考えを明らかにしました。
去年9月、軍事境界線付近の海上で韓国の海洋水産部に所属する男性が北韓によって射殺される事件が起きました。
男性の兄にあたるイ・レジンさんは28日、統一部に対し、射殺事件の真相を解明するため事件の現場の訪問を求める書簡を北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長に伝えることと、北韓当局者との面会を仲介するよう改めて要請しました。
イさんの要請について、統一部は「南北間の連絡通信網が再開されたのを機に、政府は今後、この事件について北側と協議できるよう取り組んでいく」と述べました。
そのうえで「事件の真相解明と同時に、再発防止のための対策作りが必要というのが政府の立場だ」と強調しました。