東京オリンピックに合わせた韓日首脳会談の開催は実現に至りませんでしたが、両国間の懸案事項を話し合うため、韓日外務次官会談が20日、東京で開かれます。
外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官は、韓日外務次官会談と韓日米外務次官級協議に出席するため、20日午前、東京に向かいました。
崔次官は出発前に、首脳会談が見送られた理由について記者から聞かれたのに対し、「両国間でかなりの歩み寄りがあったが、首脳会談の成果とするほどのレベルではなかった」と述べました。
崔次官は、韓日関係で今後、外交当局が集中すべきところとして、旧日本軍慰安婦や徴用工など歴史問題、日本の輸出管理強化の緩和、新型コロナへの対応での協力などを挙げました。
崔次官は、「日本は韓国と非常に近い友好国であるため、厳しい今の時期に手を携えて協力すべきところが多い」と話しました。
崔次官は20日午後、外務省の森健良外務事務次官と会談し、両国間の懸案について話し合う予定です。
また21日午前に開かれる韓日米外務次官級協議では、アメリカのシャーマン国務副長官、森次官とともに、韓半島問題をはじめ、地域情勢、新型コロナワクチンの協力、気候環境、デジタル革新などの議題について議論します。
韓日米外務次官級協議は、2015年4月から始まりましたが、2017年10月にソウルで開かれて以降、途絶え、今回の開催は3年9か月ぶりとなります。
協議会に出席したあと、崔次官とシャーマン国務副長官はそれぞれ韓国入りし、23日の第9回韓米外務次官級戦略対話に出席します。