来年3月の次期大統領選挙に野党候補として出馬するかが注目されていた崔在亨(チェ・ジェヒョン)前監査院長が15日、最大野党「国民の力」に電撃入党しました。
崔前監査院長は、この日開かれた入党発表のための集会で、国民の力に入党したことについて、「国民が厳しい現実に置かれているなか、政権交代を実現させるのは最大野党の国民の力であるべきだ」と述べました。
そのうえで、「未来が不透明である若者たちが希望を抱いて暮らせる国を作ることが何よりも大事だ。そのような国を作れるよう全身全霊をかけて取り組んでいきたい」と述べました。
2018年に 文在寅(ムン・ジェイン)政権の監査院長に就任した崔氏は、慶尚北道(キョンサンブクト)慶州(キョンジュ)市の月城(ウォルソン)原発1号機の早期廃炉を決める根拠となった経済性評価などをめぐって、青瓦台と対立し関係が悪化したことなどを背景に、先月28日に監査院長を辞任しました。
次期大統領選挙への出馬が取りざたされていた崔前監査院長が国民の力に入党したことで、支持率調査でトップに立つ尹錫悦(ユン・ソンニョル)前検事総長をはじめとする野党陣営の候補者選びが新しい局面を迎えそうです。
★2021年9月1日修正