カリブ海の島国、ハイチで拉致されていた韓国人の宣教師夫妻が現地時間の10日、無事解放されたことがわかりました。
外交部によりますと、先月24日にハイチの首都、ポルトープランスの郊外で拉致されていた韓国人の宣教師夫妻は現地時間の10日正午ごろ、無事解放されたということです。
2人の健康に異常はなく、11日午後、航空便でハイチから韓国に向かったということです。
2人は先月24日、ポルトープランスの郊外でほかの国籍の3人とともに車で移動していたところ、武装集団によって拉致されました。
政府は、拉致されたことを知ってすぐに、外交部に在外国民保護対策本部を設けたほか、崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官が先月25日、ハイチのジョゼフ暫定首相と電話で会談し、解決に向けたハイチ政府の協力を要請していました。
また駐ハイチ大使を兼任する李寅豪(イ・インホ)ドミニカ共和国駐在大使は、現地でハイチの警察トップらに会って、対応を協議していました。
外交部は、国民の安全を最優先とし、拉致集団とは直接交渉しないという原則のもと、ハイチ政府などと緊密に協議しながら、解放に向けて努力してきたと説明しました。
ハイチにはおととし2月から渡航警報3段階の撤収勧告が出されていますが、モイーズ大統領が殺害された今月7日以降は、現地の治安が悪化することを懸念し、政府は現地に滞在している韓国人に対して安全な国への早急な出国を勧告しています。