外交部は11日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が東京オリンピックの開幕式に参加するため日本を訪問し、菅義偉首相と会談する方向で調整していると日本メディアが相次いで報道していることについて、遺憾の意を表明しました。
外交部当局者はこの日、韓日両国が外交ルートを通じて東京オリンピックを両国の懸案解決のきっかけに活用する案を緊密に協議してきたと明らかにしました。
そのうえで、両国の懸案解決に向けた機運がつくられ、適切な格式が整うことを前提に韓日首脳会談を開催する可能性を検討したのは事実だと説明しました。
しかし、両国の外交当局間の協議内容が、日本政府の当局者の話を引用する形で一方的にメディアに流出していることに対して強い遺憾を示すとしたうえで、こうした状況では両政府間の協議を継続するのは難しいため、日本側に慎重に対応するように求めました。
これを前に日本経済新聞は、韓国が韓日首脳会談を前提とする文大統領の東京オリンピック開幕式への参加を提案し、日本側が韓国側の要求を受け入れる意向を伝えたと報じました。
また共同通信も、首脳会談が行われる場合の所要時間について、菅首相は各国の要人らとも会談しなければならないため、文大統領を含め1人当たり原則15分程度になるという見通しを、首相官邸の消息筋の話として伝えました。