来年3月の大統領選挙に向けた与野党の公認候補選びが本格化していることを受けて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、「大統領府青瓦台と政府は徹底して中立を守るべきだ」と強調しました。
青瓦台の報道官によりますと、文大統領は5日午前の青瓦台の首席秘書官・補佐官会議で、「公認候補選びが始まり、政治の季節が巡ってきた」と述べたうえで、青瓦台と政府は、徹底して中立を守り、新型コロナの感染防止や経済回復など懸案や国民生活の問題に集中するよう指示したということです。
与党「共に民主党」は、大統領選挙に向けた公認候補選びの手続きが先月末に始まっていて、最大野党の「国民の力」は来月末に公認候補選びの手続きを始める見通しです。
文大統領のこうした指示の背景には、青瓦台や政府が大統領選挙に介入したという不要な誤解を招く場合、任期末期の国政運営に支障が出る恐れがあるという懸念があるとみられます。