サムスングループなど、韓国4大企業グループの経営トップが、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への贈賄罪などで収監中の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の赦免の必要性を訴えたのに対し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、企業の苦衷を理解していると答えました。
文在寅大統領は2日、大統領府青瓦台に韓国4大企業グループのサムスン、現代自動車、SK、LGの代表を招き、昼食を兼ねた懇談会を開きました。
この席で各企業の代表は、文大統領に対し、今年4月に、韓国の経済団体が、朴槿恵前大統領への収賄罪などで収監中の李在鎔サムスン電子副会長の赦免を要請する請願書を青瓦台に提出したことについて言及し、改めて李副会長の赦免の必要性を呼びかけました。
これに対し、文大統領は、企業や経済界の苦衷は理解しており、今、企業の大胆な役割が求められていることをよく知っていると答えたということです。
文大統領が、企業の苦衷に言及したことから、今後、李副会長の赦免の是非について検討する意向があるのではないかという見方が出ています。
文大統領は、 就任から4年となった先月10日に開かれた記者会見で、李副会長の赦免について、国民の意見を十分に聞いて、判断すると述べています。