科学技術情報通信部は、アメリカが主導する、月や火星などの宇宙探査や宇宙利用に関する基本原則を定めた国際的な合意「アルテミス合意」に韓国が署名し、10番目の参加国になったと、27日、発表しました。
韓米両国は先の首脳会談で韓国のアルテミス合意への参加に合意し、その後続措置として林恵淑(イム・ヘスク)科学技術情報通信部長官が韓国を代表して合意書に署名し、韓米両国はNASA=アメリカ航空宇宙局のビル・ネルソン局長が祝辞を寄せた映像とともにこれを発表しました。
アルテミス合意は、アメリカ政府が推し進める月への有人宇宙飛行計画「アルテミス計画」のために、平和目的での月や火星などの宇宙探査や宇宙利用に関する参加国間の基本原則を定めたものです。
2020年10月にアメリカや日本、イギリス、イタリアなど8か国の署名により合意され、その後、ウクライナが追加で参加しました。
科学技術情報通信部によりますと、今回の署名でアルテミス合意の10番目の参加国となった韓国は、アメリカとの宇宙分野における協力をさらに拡大し、アルテミス計画やそれに続く宇宙探査プログラムなどさまざまな分野に参加できるようになる見通しだということです。
宇宙探査分野の活性化は、韓米首脳会談で両国が合意した「韓米ミサイル指針」の撤廃による宇宙発射体開発とシナジー効果を生み、韓国宇宙産業の規模と実力の向上に貢献するものとみられています。