韓米首脳会談のため5日間の日程でアメリカを訪れていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が23日夜、帰国しました。
文大統領は今回のアメリカ訪問について、SNS=ソーシャルネットワーキングサービスに「最高の訪問で、最高の会談だった」と書き込みました。
なかでも、アメリカが韓国軍55万人分に新型コロナウイルスワクチンを提供することを決めたことについて、韓米同盟の重要性を示したものだと評価し、対北韓特別代表にアメリカ国務省のソン・キム東アジア・太平洋担当次官補代行を任命したことについて、北韓と対話する準備ができているというメッセージを示したものだとし、この2つはサプライズプレゼントだったと語りました。
与党も、今回のアメリカ訪問は「成功」と評価しました。
しかし、野党は、韓国軍のミサイルの射程などを制限しているミサイル指針の撤廃などは前向きに評価したものの、具体的なワクチンの需給計画を示さなかったことは残念だと指摘しました。
専門家らは、韓半島問題で韓国の立場が反映されたことは評価しましたが、北韓を対話のテーブルに着かせる具体的な方策を探ることができなかったことは残念だと指摘しました。
先月の日本とアメリカの共同宣言に比べるとやや控えめでしたが、中国が神経をとがらせている台湾や南シナ海をめぐる問題にも初めて言及し、今後、韓中関係に及ぼす影響にも関心が寄せられています。