アメリカのバイデン大統領との首脳会談を終えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、現地時間の22日午後、韓国とアメリカの製薬企業による新型コロナウイルスワクチンの生産協力に関する覚書の調印式に出席しました。
今回締結された覚書では、「サムスン・バイオロジックス」社は、アメリカのモデルナ社のワクチンを委託生産することや、「SKバイオサイエンス」社はアメリカのノババックス社から技術移転を受け、メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質でできているワクチンを共同研究することなどが含まれています。
これについて、大統領府青瓦台は、「今回の覚書調印によって、モデルナ製ワクチンが韓国に安定的に供給されることになった。また、すでに国内で委託生産されているアストラゼネカ、ノババックス、それにロシア製のスプートニクⅤに加えて、韓国をワクチン生産の世界的な生産拠点にする契機となった」と評価しました。
一方、ワシントンでの日程を終えた文大統領は、23日はジョージア州に移動し、韓国のSKイノベーションがアトランタ市近郊に建設している電気自動車用のバッテリー工場を視察したあと、帰国の途につきます。