東京電力福島第1原発の汚染処理水の海洋放出について話し合うため、韓国政府は日本政府と協議体を設置する方向で交渉を進めていることがわかりました。
朝日新聞は16日、日本政府が福島第1原発の汚染処理水の海洋放出を決定したことをめぐり、韓国政府は日本政府に対して二国間協議の開催を打診していると報じました。
これを前に、韓国政府は今月14日、IAEA=国際原子力機関に対し韓国の立場を伝え、追加の情報提供を受けるための二国間協議の開催を検討していると明らかにしました。
また、政府は、外交当局間とは別に、専門家も参加して汚染処理水の海洋放出の安全性について意見交換を行うための協議体の設置を日本側に打診したとされています。
朝日新聞によりますと、日本政府も、韓国側の公式要請があれば受け入れる意向を伝えたということです。
日本政府内では、韓国側との協議に、廃炉を所管する経済産業省の資源エネルギー庁のほか、原子力規制庁や東京電力も参加する方向で検討しているということです。