文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政運営に対する否定的な評価が63%となり、政権発足以来、もっとも高くなりました。
世論調査会社「リアルメーター」は、今月19日から23日までの5日間、全国の成人男女2500人あまりを対象に行った世論調査の結果を、26日発表しました。
それによりますと、文大統領の国政運営に対する否定的な評価は、前の週より1.5ポイント上昇して63%で、政権発足以来、もっとも高くなりました。
これに対して、前向きな評価は0.9ポイント下がって33.8%で、否定的評価と肯定的評価の差は29.2ポイントと、開きがさらに大きくなりました。
政党別の支持率では、最大野党「国民の力」が0.5ポイント下がって36.6%だったのに対して、与党「ともに民主党」は0.7ポイント上がって、30.7%でした。
両党の支持率の差は5.9%ポイントと、6週連続で誤差範囲を超えました。
文大統領は先週、大統領府青瓦台で呉世勲(オ・セフン)ソウル市長と朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長と昼食をともにし、野党との意思疎通や協力を強調したほか、ロシア製の新型コロナウイルス・ワクチン「スプートニクV」の導入について検討するなど、ワクチンの確保のためにも努力しましたが、支持率の上昇にはつながりませんでした。
ただ、世論調査の直後の24日に、政府がファイザーとワクチンの追加供給契約を結んだことから、次の調査では支持率に多少の変化があるとみられます。
また今週、国務総理と長官5人に対する国会の聴聞会が開かれることから、これも影響を及ぼすとみられます。
この調査の信頼水準は95%、標本誤差は±1.9ポイントです。
世論調査の詳しい結果は、リアルメーターや中央選挙世論調査委員会のホームページで確認できます。