丁世均(チョン・セギュン)国務総理は11日、アメリカの制裁により韓国の銀行に凍結されているイランの資金問題などについて話し合うため、イランに出発しました。
韓国の国務総理がイランを訪れるのは44年ぶりとなりますが、イランがことし1月にだ捕した韓国船籍のタンカーと船長が今月9日に解放されたことも、丁総理のイラン訪問に関係したと伝えられています。
両国のもっとも大きな懸案は、アメリカの制裁により韓国の銀行に凍結されているイランの資金70億ドルの返還問題で、資金返還を求めてきたイラン政府は、丁国務総理のイラン訪問の際に、この問題について話し合う予定だと明らかにしました。
丁国務総理はイラン到着後、ジャハンギリ第1副大統領と会談し、共同記者会見を行う予定です。
また、12日にはガリバフ国会議長らと会談する予定で、ロウハニ大統領との面会も調整しているということです。
丁国務総理の海外訪問は今回が初めてです。丁国務総理は、来年の大統領選挙への出馬を間接的に表明してきたため、帰国直後に、国務総理を辞任するとの見方が出ています。