世界保健機関=WHOのトップと、韓国やEU=ヨーロッパ連合など世界25か国の首脳は、各国のメディアに掲載した寄稿文で、将来のパンデミックに備えるための新たな国際条約の締結を提唱しました。
この条約では、 将来のパンデミックに備え、グローバルレベルで感染防止能力を強化し、データ共有や研究、ワクチンや治療薬生産などで国際協力強化を目指します。
首脳らは寄稿文で、「パンデミックの脅威に単独で対処できる政府や国際機関は一つもない」として「新しい国際条約を締結し、国際社会として団結しなければならない」と訴えました。
そのうえで、「新型コロナウイルスのパンデミックは、全ての人が安全になるまで誰も安全ではないという事実を痛感させた。国際条約は、我々の子孫を守り、将来のパンデミックが経済と社会に及ぼす影響を最小化することができ、我々の遺産になるだろう」と強調しました。
今回の寄稿文には、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のほか、イギリス、フランス、ドイツ、インドネシアなど25か国の首脳が署名しました。