文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、大統領府青瓦台の金尚祖(キム・サンジョ)政策室長を更迭しました。
金氏は去年7月に自身が所有するマンションの賃貸料を14%引き上げましたが、そのタイミングが、賃貸料の引き上げ幅の上限を5%と定めた法律が施行される2日前だったということで論議を呼びました。
金氏は、「大きな失望を与えて申し訳ない。不動産対策の円滑な推進のためにも早く退くことが私の最後の役割だと考える」と語りました。
金氏は、検察改革をめぐる対立などで文大統領の負担が増していることから、去年12月30日に辞意を表明しましたが、そのときは文大統領が辞任を受け入れませんでした。
一方、後任には青瓦台の李昊昇(イ・ホスン)経済首席秘書官が任命されました。
青瓦台は、李氏について、経済など政策全般で卓越した専門性とバランス感覚を合わせ持つ人物で、文在寅政権の残り任期に経済の活力を取り戻し、国政課題を全うする適任者だと評価しました。
李氏は29日午後に開かれた反腐敗政策協議会に政策室長として出席し、業務を始めました。