北韓軍による西海での挑発に対抗し犠牲になった将兵を追悼する「西海守護の日」の6回目の記念式が、26日午後、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)にある海軍第2艦隊司令部で行われました。
「西海守護の日」は、政府が、北韓軍の西海での挑発に対抗して戦い犠牲になった将兵を追悼するために2016年から指定したもので、2002年6月に韓半島西の海、西海にある延坪島(ヨンピョンド)付近で南北海軍が交戦した第2延坪海戦、2010年3月に起きた韓国哨戒艦「天安(チョナン)艦」沈没事件、それに2010年11月の北韓による延坪島への砲撃挑発で犠牲になった戦死者の合同追悼行事が、毎年3月の第4金曜日に行われています。
記念式が行われた海軍第2艦隊には、第2延坪海戦の戦績碑や「天安艦」の船体などがあり、ここで記念式が行われるのは初めてです。
記念式には、第2延坪海戦と天安艦沈没事件、延坪島砲撃事件の戦死者の遺族や参戦将兵、政府関係者など200人あまりが出席しました。
一方、「西海守護の日」を迎え、ソウル市長補欠選挙に立候補した各候補は、戦死者を追悼する投稿をSNSに掲載しました。
このうち、与党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)候補は、Facebookに戦死者を追悼するメッセージを投稿し、「ソウル市民の安全のため、揺るぎない安全保障、平和と繁栄の韓半島を実現するために努力する」と綴りました。
最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)候補もFacebookに投稿し、「勇士たちの犠牲と献身に深く感謝を申し上げる」としました。
呉氏はそのうえで、北韓が25日に発射したミサイルを、韓国軍の合同参謀本部が「未詳の飛翔体」と発表したことに触れ、「ミサイルをミサイルと呼ぶことができず、‘未詳の発射体’と呼ぶ軍を持った異常な国に住んでいる。北韓の顔色をうかがっているためではないと信じたい」と批判しました。