アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が17日韓国を訪問し、同盟強化や北韓情勢など両国の懸案について協議します。
バイデン政権が発足してからアメリカの外交と安全保障のトップが外遊するのは今回が初めてで、日本訪問を終えたあと韓国を訪れました。
アメリカの外交・安全保障のトップが同時に韓国を訪れるのは2010年7月以来で、両長官は17日午後に韓国入りし、それぞれ外相会談と国防相会談を行います。
まず、国防相会談は午後4時15分ごろから国防部で行われ、そのあと外相会談が6時30分ごろから外交部で行われます。
18日には韓米の外務・防衛閣僚会議「2プラス2」が開催されます。
韓米の間で「2プラス2」が開かれるのは2016年10月以降初めてで、韓米同盟の懸案と発展の方向、北韓核問題をはじめとする韓半島問題、新型コロナウイルス対応での協力などが主な議題となっています。
また、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が日本訪問の直後に韓国を訪問したことから、韓日関係の改善を含む韓米日3か国の同盟強化について議論するものとみられます。
会議に合わせて、韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)の仮署名式が行われる予定で、そのあと、韓米は2プラス2の成果を盛り込んだ共同声明を採択し、記者会見を行います。
ブリンケン氏とオースティン氏は18日午後に大統領府青瓦台で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談します。
ブリンケン長官は18日夕、オースティン長官は19日午前に出国する予定です。
アメリカで新政権が発足してから2か月足らずで外交・安全保障のトップが同時に韓国と日本を訪れたのは異例のことで、韓日米同盟を強化し、中国をけん制する狙いがあるものとみられます。