文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、政府の感染防止対策「社会的距離の確保」のレベルの引き下げと関連して、「自律と責任に基づく防疫」へ転換する方針を示しました。
文大統領は15日、大統領府青瓦台で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、感染防止対策レベルの引き下げの背景について「2か月以上、続いた防疫強化措置によって国民の疲労感が高まり、零細事業者の生計が崖っぷちに追いやられている」としたうえで、「一律的な強制よりは自律と責任に基づく防疫に転換していく方針だ」と述べました。
また、新型コロナウイルスの感染状況が政府の防疫システムのコントロール下にあると判断したことも引き下げの理由として挙げました。
さらに文大統領は、「ワクチン接種が本格化する3月からは新しい感染防止対策を設ける計画だ」としたうえで、「集合禁止や営業制限などの一律的な強制措置を最小化し、防疫ルール違反は厳重に取り締まる方式に変える」と明らかにしました。