康京和氏に変わって新しく外交部長官に任命された鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏は9日、就任式を行ない、韓米同盟の発展に改めて意欲を示しました。
鄭義溶外交部長官は、就任式で、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着が引き続き課題であると強調し、韓国の外交の根幹である韓米同盟を一層発展していくため取り組む姿勢を示しました。
また、就任式の後の記者会見では、今後のアメリカとの外交について、韓半島非核化の早期達成は韓米共通の目標であり、非核化に向けての意見調整は容易だろうという見方を示しました。
そして、アメリカが、中国をけん制するための4か国の枠組み 「クアッド」の拡大に意欲を見せていることについて、鄭長官は「透明かつ開放的であり、国際ルールを順守すれば、あらゆる枠組みや構想にも積極的に参加することができるとみている」として、クアッドへの参加に前向きな姿勢を示しました。
鄭長官は、アメリカとできるだけ早く対話したいとして、旧正月ソルの連休を挟む今週にも、アメリカのブリンケン国務長官と電話会談する意向を示しました。
トランプ政権時代に国家安保室長としてアメリカと対話してきた鄭長官が、バイデン新政権と足並みをそろえられるか注目されます。
一方、外交部長官を離任した康京和氏はこの日、外交部庁舎で会見し、外交部長官としての3年8か月を振り返りました。
会見で康氏は、「3年8か月を振り返ると、本当に厳しい時期もあったが、外交部の職員や関係部処、青瓦台がよく協力してくれて、数多くの困難を乗り越えることができた」として、「新しく就任した長官は、韓半島の平和プロセスにおいて重要な役目を果たした方で、外交部を積極的にリードすることを期待している」と述べました。
康氏はこの日、離任式は行わず、外交部庁舎の各事務所を訪ね、離任の挨拶をしたということです。