文在寅（ムン・ジェイン）大統領は28日、ウズベキスタンのシャフカット・ミルジヨーエフ大統領とオンラインで会談し、両国の貿易協定締結に向けた交渉を開始することで一致しました。 
2019年4月に文大統領がウズベキスタンを訪問したことを機に、両国は、FTA=自由貿易協定に関する研究を共同で推進することで合意し、去年7月からは両国の貿易協定の交渉に向けた準備を進めてきました。
両首脳は、両国が締結する貿易協定の名称を、「STEP」に決めました。「STEP(Agreement for Sustainable Trade and Economic Partnership)」は、「持続可能な貿易と経済パートナーシップ」という意味の、韓国政府が掲げる新しい貿易協定モデルであり、韓国が、発展途上国の市場開放と経済成長を後押しし、相手国と経済協力を強化するという構想です。
両国は、STEPを通して、ウズベキスタンの市場開放と産業発展を図るほか、両国間の持続可能な貿易・投資体制を構築することで一致しました。
ウズベキスタンとの貿易協定が締結されれば、韓国が「新北方政策」の対象国と結ぶ初の物品貿易協定になります。
「新北方政策」は、中央アジア諸国やロシアとの協力を強化することを目指すもので、ウズベキスタンとの貿易協定が、新北方地域への進出の足掛かりになることが期待されます。