アメリカのバイデン新政権は、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議の東アジア
オセアニア担当局長に、オバマ政権時代に国務省で韓国問題を担当していたエドガー・ケーガン氏を指名しました。
アメリカのRFA=ラジオ・フリー・アジアは25日、NSCの東アジア・オセアニア担当局長に、オバマ政権時代に国務省で韓国問題を担当していたエドガー・ケーガン氏が指名されたと報じました。
エール大学を卒業後、1991年に国務省に入省したケーガン氏は、オーストラリア、中国、イスラエル、ハンガリーのアメリカ大使館での勤務を経て、インドのムンバイの総領事を務めた後、2019年7月からはニューデリーのインド駐在アメリカ大使館で副大使を務めていました。
ケーガン氏は、中国北京のアメリカ大使館で勤務していた頃、北京で開催された北韓の核について話し合う6か国協議の開催に参加したほか、オバマ政権時代には、国務省で韓国問題を担当するなど、韓半島の情勢について詳しいとされています。
ほかにもバイデン政権は、韓半島を含む東アジア太平洋地域の政策を担当する外交安保担当閣僚に、韓半島問題に詳しい人物を起用する動きを見せています。
今回、国務長官に指名されたアントニー・ブリンケン氏は、オバマ政権時代に、国務副長官を務め、対北韓政策に関わったほか、国務副長官に指名されたウェンディ・シャーマン氏は、クリントン政権時に、国務省で北韓問題を担当していました。
また、NSCを総括する国家安全保障担当補佐官に指名されたジェイク・サリバン氏は、2013年から2014年に、当時副大統領のバイデン氏の国家安全保障担当副大統領補佐官を務め、北韓問題に携わったほか、今回NSCに新設された「インド太平洋調整官」に指名されたカート・キャンベル氏は、オバマ政権時に国務省で東アジア太平洋次官補を務め、東アジア情勢には精通しています。
こうしたなか、国務省の対北韓政策特別代表や、東アジア太平洋副次官補など、韓半島問題に関連したその他のポストにどのような人物が起用されるか、関心が集まっています。