韓国船籍の石油タンカーがイランの革命防衛隊にだ捕された問題で、政府は早急な抑留解除に向けた交渉を行うため、現地に代表団を派遣することにしました。
外交部の報道官は5日の記者会見で、早い段階で実務代表団をイランに派遣し、イランとの交渉を通じて問題を解決できるよう取り組むと明らかにしました。
代表団は、団長を務める外交部アフリカ中東局の高炅錫(コ・ギョンソク)局長をはじめ計4人で構成され、6日夜出国する予定です。
また、外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官も10日から2泊3日の日程でイランを訪問しますが、今回の事件が発生する前から、韓国国内の銀行に凍結されているイラン中央銀行の資金などについて議論するため、イラン訪問を計画していたということです。
これに先立ち外交部は、韓国駐在のサイード・シャべスタリ・イラン大使を呼んで、遺憾の意を表明したうえ、早急な抑留解除を要請しました。
この問題について文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、国家安保室が関係省庁と対応策を緊密に協議するよう指示しました。
これを受けて、政府は5日午前9時から国家危機管理センターで徐薫(ソ・フン)国家安保室長を中心に関係省庁や国家情報院などが参加する状況点検会議を開いたということです。