梅雨や台風の影響で、去年のコメの生産量が50年ぶりに最低となったことを受け、政府は、国が管理している備蓄米、18万トンを放出する方針を明らかにしました。
農林畜産食品部は5日、コメの需給安定化に向け、 来月までに備蓄米18万トンを段階的に放出すると発表しました。 今月11日に8万トンを放出し、来月の旧正月「ソル」連休前には4万トン、連休後に6万トンを放出する計画です。
今回の措置は、去年、長期間続いた梅雨や台風の影響でコメが不作となり、去年のコメの生産量が50年ぶりに最低となったことにより、現在のコメ価格が去年に比べ14%値上がりしたことが背景にあります。
農林畜産食品部は、「今回の放出によって、コメ価格の安定化が図れるだろう。備蓄米を放出しても、ほとんどの農家で出荷が終わっているため、農家に与える影響は少ないものとみられる」と説明しました。