北韓との非核化交渉を担当する魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島平和交渉本部長は23日、日本の外務省アジア大洋州局長に就任した船越健裕局長と、初の電話会談を行いました。
韓国政府は「アメリカ通」として知られる魯氏を21日、韓半島平和交渉本部長本部長を任命しましたが、今回の人事をめぐって、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がアメリカのバイデン新政権発足を控えて、対北韓政策と東アジア政策においてアメリカとの協力を念頭に置いたものとの見方が出ています。
一方、船越局長も、前任の滝崎成樹局長が内閣官房副長官補に就いたことで2日にアジア大洋州局長に任命されました。
二人は今回の電話会談で、韓半島情勢に対する評価を共有し、状況を安定的に管理しながら、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着に進展をもたらすために韓日、韓日米間の協力方策について意見交換したということです。
また、今後も北韓や北韓の非核化問題と関連して、両国間の緊密なコミュニケーションと協力を持続させていくことで一致しました。
魯本部長は、23日にもアメリカのビーガン国務副長官とも電話会談を行うなど、北韓の非核化交渉をめぐる主要国のカウンターパートとの協議を進めています。