新型コロナウイルスワクチンの確保や接種時期が、他の国に比べ遅れているのではないかとの懸念に対し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「韓国でも特別に遅れることなく、国民が接種できるものと信じており、準備もしっかり行っている」と述べました。
文大統領は22日、国会議長、大法院長などの要人らと懇談会を行い、「最近、ワクチンに関して心配する声が多く聞こえるが、これまでワクチン開発を支援をしてきた国で先に接種が行われることはやむを得ないことである」としたうえで、「韓国でも特別に遅れることなく、国民たちが接種できるものと信じており、準備もしっかり行っている」と述べました。
文大統領は、新型コロナの影響で経済が厳しく、自営業者、若者、庶民の生活も苦しくなっており、この状況は長く続くと予想されるが、もっと早く、もっと力強く経済が回復するよう最善を尽くしたいと話しました。
政府は、来年第1四半期から接種を開始することを目指し、ワクチンの確保に取り組んでいて、すでに購入契約を交わしている「アストラゼネカ」のワクチンは、早ければ2月、遅くても3月に接種できるとしています。一方で、「ファイザー」や「モデルナ」、「ヤンセン」のワクチンについては、契約が迫っている状況であるものの、第1四半期に接種するのは難しいということです。