野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表に続いて、与党「共に民主党」からことし10月に離党した琴泰燮(クム・テソプ)前議員も、来年4月のソウル市長補欠選挙への出馬を表明しました。
琴前議員は22日、「与党勢力の暴走を阻止するためには私を含む野党候補の一本化が必要だ」として、ソウル市長補欠選挙に出馬する意向を表明しました。
琴前議員は、曺国(チョ・グク)前法務部長官を批判したほか、高位公職者犯罪捜査処設置法案の採決で棄権票を投じたことで懲戒処分を受け、ことし10月に共に民主党を離党しています。
大統領選挙への出馬を表明していた「国民の党」の安哲秀代表は20日、国会で記者会見し、ソウル市長補欠選挙への出馬を表明しています。
安代表は、「ソウル市長選の敗北で、政権交代が不可能になる状況だけは、私の身を投げ出してでも防ぎたい」としたうえで、「野党統一候補になる」と話し、「国民の力」への入党の可能性をもちらつかせました。
これに対して、最大野党「国民の力」は、安代表と琴前議員が「国民の力」に入党し、公認候補争いに加わることについて、反対する立場を明確にしています。
文在寅(ムン・ジェイン)政権に反対する野党陣営で、統一候補を選出する公認候補選びが実現するかどうかに関心が集まっています。