アメリカ軍の早期警戒機が、2日続けて、韓国の上空を飛行し、北韓の軍事行動について偵察監視したことがわかりました。
民間の航空追跡サイト「ノー・コールサイン」によりますと、アメリカの早期警戒機E-3Bが7日と8日、黄海や韓国首都圏の上空を飛行したことが確認されたということです。早期警戒機が2日連続で出動したのは異例のことです。
早期警戒機は、 大型レーダーを搭載して空中の目標物を探知・追跡する軍用機で、E-3Bは、半径400キロメートル以内にある600個以上の目標物を同時に探知し、200個以上の目標物に対し、敵か味方かを識別することができます。
この日は、韓国空軍の航空管制機E737と在韓アメリカ軍の偵察機RC12Xと電子情報収集機EO-5Cも出動し、前日7日の夜には、アメリカ空軍の偵察機E8Cが、韓国南部から北部の内陸上空に向けて飛行しました。
アメリカ軍が、偵察機を連日出動させた背景には、アメリカ政権交代期の北韓の軍事動向を監視する狙いがあるとみられます。
韓国軍の関係者は「日常的な偵察飛行であるとみられる。今のところ注目すべき北韓軍の動きは確認されていない」と話しています。