新型コロナウイルスの新たな感染者数が2日連続で600人を上回っていることを受けて、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は7日、感染ルートを探る疫学調査に公務員だけでなく、軍、警察の人員を投入するよう指示しました。 
大統領府青瓦台によりますと、感染が拡大する首都圏での疫学調査のスピードを上げて、感染者への対応能力を向上させることが欠かせないと判断したと説明しています。
文大統領は、選別診療所の夜間や休日の運営を拡大し、大規模なドライブスルー選別診療所の設置も指示しました。
首都圏で職場や若者の間での感染拡大を抑えるためには、速やかな診断システムの支援が急務だという判断からです。
またウイルスの診断に抗原抗体検査を活用する案も進めることにしています。
PCR検査は結果が出るまで6時間ほどかかりますが、抗原抗体検査の場合、15分で結果がわかります。
文大統領は、「症状がなくても検査は受けられるため、少しでも感染が疑われる場合は、かならず選別診療所を訪れ、検査を受けてほしい」と話し、感染防止対策への国民の自発的な協力を呼びかけました。