イランの核科学者が暗殺された事件を巡り、韓国外交部は、「中東の安定と平和に役に立たない暴力的な犯罪行為」だとして、強く批判しました。
先月27日、イラン国防軍需省の研究開発部門トップで、核開発技術を研究していたファクリザデ氏が何者かに銃撃されて死亡しました。
イランの国営メディアは、現場で回収された武器にイスラエルの軍事産業につながる特徴があり、イスラエル製の武器が使われていたと伝えています。
この事件について、韓国外交部は2日、声明を出し「中東の安定と平和に役に立たない暴力的な犯罪行為」だとして、強く批判しました。
そのうえで、「韓国政府は、中東情勢の不確実性を踏まえ、緊張を煽り、域内の安定に影響を及ぼすいかなる行為も反対する」と述べました。
ファクリザデ氏の暗殺について、イランのハタミ国防軍需相は「イラン国民の暗殺に対しては必ずやり返す。犯罪を企て、実行したものたちに罰を与える」として、報復を警告するなど、中東地域の緊張が高まっています。