来月1月に発足するアメリカ次期政権の国務長官に、ブリンケン元国務副長官が指名されたことについて、外交部は、ブリンケン氏は韓米関係に対する理解が深い人物だとして、次期政権でも韓米関係の発展に向けブリンケン氏と協力していく考えを示しました。
外交部の崔泳杉 (チェ・ヨンサム)報道官は24日、定例の会見を開き、ブリンケン氏が、次期国務長官に指名されたことについて、「ブリンケン氏は、外交分野における豊かな経験と専門性も備えており、韓米関係や韓半島問題に対しても理解が深い人物である」と評価しました。
そのうえで、「次期政権でも強固な韓米同盟がより発展することを期待しながら、ブリンケン氏に協力していく考えだ」と述べました。
ブリンケン氏は、2009年から2012年まで、当時のバイデン副大統領の国家安全保障担当補佐官を務め、2015年から2017年までは、国務副長官として、北韓の核問題など、韓米間の懸案を担当していました。
韓半島の非核化問題を巡っては、インタビューや寄稿などを通し、オバマ政権時の2015年に締結されたイランとの核合意のような解決策を北韓にも適用できるという考えを示していました。
これは、段階別の制裁強化や、国際協調を通じて核問題を解決するという考え方で、一部では、このようなアプローチが、韓国政府の期待に及ばないのではないかと懸念する声も出ています。
これについて、外交部は、「ある発言を踏まえて予断したり、ある仮定について過度に懸念したりすることは避けるべきだ」と指摘しました。