文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日夜、テレビ会議形式で開催されたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席しました。
会議には文大統領のほか、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家主席、日本の菅義偉首相らAPECに加盟する21の国と地域の首脳がオンラインで参加しました。
会議の中で、文在寅大統領は、新型コロナウイルスの克服や経済共同体の実現に必要不可欠な人の往来を拡大させることについて積極的に協議するよう提案しました。
また、「危機の克服のため、APECが再び連帯の力を発揮する時期だ」として、「多国間貿易体制を強化してこそ、域内の経済回復を早められる」と強調しました。
さらに危機的な状況の中で不平等を増幅させないよう、より多くの努力を傾けるべきだとして、韓国はおよそ1億ドルの人道支援を行っているほか、感染防止対策のための医療物資と感染拡大防止の経験を世界と共有していると述べました。
首脳会議では域内の貿易投資を活性化するなど、20年後のAPECの青写真を描く首脳宣言「ビジョン2040」が採択されました。
文大統領は、21日~22日に開かれるG20=主要20か国・地域首脳会議にも出席し、新型コロナウイルスへの対応や雇用の回復に向けた取り組みについて、各国首脳と意見を交わす予定です。