文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、ことし初めて法定記念日に指定された「国連軍兵士の国際追悼日」を迎え、韓国戦争に参戦した兵士たちの崇高な犠牲に感謝をささげるとともに、参戦兵たちが守ってくれた自由と平和の精神を引き継いでいく決意を明らかにしました。
文大統領は11日、フェースブックなどソーシャルネットワークサービスに「自由と平和に対する参戦兵士の誇りと名誉に思いを致す」と書き込みました。
そして、「尊厳ある精神は、思い返すたびにより高くなり、厳かになる」とし、「大韓民国の自由と平和のために犠牲になった参戦兵士たちに尊敬の意を表するとともに、散華された英雄たちのご冥福を祈る」としました。
11月11日は第1次世界大戦が終結した日で、アメリカでは「ベテランズデー」として、イギリス連邦各国では「リメンブランス・デー」として、世界平和のために命を捧げた若き兵士たちを偲んでいます。
韓国では、この日を国連軍兵士の国際追悼日に定め、韓国戦争に参戦した195万人あまりの兵士に対する礼遇と追悼の思いを込めて、参戦兵士を偲んできましたが、ことしはじめて法律で定められた法定記念日となりました。
国防部がまとめた韓国戦争の参戦国は、軍事支援を行ったアメリカ・イギリス・オランダ・カナダ・ニュージーランド・フランス・ベルゴー・ルクセンブルク・ギリシャ・オーストラリア・フィリピン・トルコ・タイ・コロンビア・南アフリカ共和国・エチオピアの16か国と、医療支援を行ったスウェーデン・デンマーク・ノルウェー・イタリア・ドイツ・インドの6か国の合わせて22か国です。
釜山の国連記念公園では11日午前11時、韓国戦争の戦没兵士が眠っている釜山に向かって1分間黙祷するイベントが行われました。文大統領はSNSで、それぞれの場所で黙祷に参加するよう呼びかけました。