新型コロナウイルスの感染拡大で、家で手軽に作れるインスタント食品の需要が高まっているなか、韓国のインスタントラーメンの輸出が大きく増えています。
農林畜産食品部によりますと、ことし1月から9月までのインスタントラーメンの輸出額は、4億5600万ドル、韓国ウォンで5174億ウォンと、去年の同じ時期に比べ36.6%と大きく増加しました。
農林畜産食品部は、インスタントラーメンの輸出が大きく増えている背景には、ことし2月にアメリカのアカデミー賞で4冠に輝いた韓国映画「パラサイト半地下の家族」で登場して話題となった2つのインスタントラーメンを混ぜて作る「チャパグリ」が海外で人気を集め、韓国のインスタントラーメンの認知度が高まったことや、新型コロナウイルスの影響で、長期間保存できるインスタント食品やレトルト食品の消費が増えていることがあるとしています。
また、韓国のラーメンにお似合いのおかずであるキムチの輸出も大きく増えています。ことし1月から9月までのキムチの輸出額は、1億900万ドルと、これまで最も大きかった2012年の年間輸出額、1億600万ドルをすでに超えています。
政府は、インスタントラーメンとキムチの輸出の増加を受け、ラーメンとキムチを一緒に食べる韓国の食文化を海外に発信し、韓流の拡大に役立てたい考えです。