韓国で難民認定を申請した外国人が累計で7万人を超えたことがわかりました。
法務部が2日、まとめたところによりますと、韓国で難民認定を申請した人は集計を始めた1994年からことし8月まで26年間で、合わせて7万254人に上ったということです。
難民認定の申請者数は、1994年から2012年まで合わせて5069人に過ぎなかったものが、2013年の難民法の施行を機に大幅に増え、2018年には1万6173人と1万人を超えました。
去年は6年間続いた増加傾向に歯止めがかかり、1万5452人と減少に転じました。
またことしは、新型コロナウイルスが世界的に流行するなかでも、毎月数百人の申請が続きいています。
このうち、ことし1月から8月までに審査が終わった外国人は4019人で、難民として認定されたのは、そのうち1%にあたる41人だけでした。このほか人道的配慮による滞在許可を受けた人が123人いるため、実際に受け入れられた難民は合わせて164人ですが、難民として認定された人の割り合いはこれまででもっとも低くなりました。
人道的配慮による滞在許可は、難民認定の対象者には該当しないものの、拷問などの非人道的な待遇によって命や自由が脅かされる可能性があると認められる人に対して出されるものです。
難民認定の割り合いが下がったことについて、韓国移民財団の関係者は、「難民と偽った人の申請が増えていることから、審査基準が強化されたためだ」と説明しています。