韓国の大統領府青瓦台は、年内に予定されている韓日中首脳会議の開催が難しくなったと一部メディアで報じられたことについて、「問題があれば、会って解決しなければならない」と述べ、会議の開催に向けて努力するとの立場を示しました。
共同通信は12日、年内に韓国で開かれる予定の韓日中首脳会議について、元徴用工問題で日本側が受け入れられる措置を韓国政府が講じない限り、菅義偉首相は会議に出席しないという立場を韓国に伝えたと報じています。
日本政府が韓日中首脳会議への出席に、元徴用工問題の解決という条件を付けたと報じられていることについて、青瓦台の報道官は14日、記者会見で、「問題を解決するために会うものであって、会う、会わないが両国間の懸案を解決する前提条件になってはならない」と述べました。また、「問題があれば、むしろ会って解決するために努力しなければならない」と強調しました。
一方、知日派で次期大統領候補として有力とされる、与党「共に民主党」の李洛淵（イ・ナギョン）代表もこうした報道を受けて、「非常に失望した」と反応した上で、「菅首相のリーダーシップを期待する」と述べています。
韓日中首脳会議は2008年から始まり、3か国が持ち回りで議長国を務めて開催してきたもので、ことしは韓国で開催される予定です。