親が子供に体罰を与えることを禁止する民法改正案が、13日、閣議にあたる国務会議を通過しました。
法務部は、一部の条文を削除・修正した民法の改正案が国務会議を通過したと、13日明らかにしました。改正案は、16日に、国会に提出されます。
今回の改正で削除された民法第915条は、親権を持つ者が、子どもの保護または教育のため必要な「懲戒」を与えることができると定めていたもので、体罰を合法化する根拠になる恐れがあると指摘されていました。
法務部は、民法改正により、児童虐待に対する社会的意識が高まるものと期待しています。
この日の国務会議では、家庭内暴力に対する処罰を重くし、被害者の保護を強化する方向で改正された家庭内暴力犯罪処罰特例法案も通過しました。この法律では、家庭内暴力の通報を受けて駆け付けた警察が、逮捕状がなくても加害者を現行犯として逮捕できるようにすることなどが定められ、来年1月21日から施行されます。