文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、WTO=世界貿易機関の次期事務局長選で、最終ラウンドに進出した産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長を支援するための会議を、自ら主宰して開きました。
大統領府青瓦台の報道官によりますと、文大統領は12日、青瓦台で会議を開き、「兪本部長がWTO改革の適任者であることを継続して強調していく」として、事務局長選の残りの期間、親書外交や首脳間の電話会談などで兪本部長を支援する考えを明らかしました。
丁世均(チョン・セギュン)国務総理に首相間の外交に積極的に乗り出すことを呼びかけたほか、与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表に対しても、「国務総理在任時に訪問した国に対する外交的な役割を果たすよう」要請するということです。
この会議には、兪本部長をはじめ、丁国務総理、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官などが参加しました。
兪本部長は、文大統領の支持に謝意を表明したあと、「地域別にバランスよく票を得て、すべてのWTO加盟国の支持を受ける事務局長になれるよう、残りの期間も集中的に選挙活動を行う」と述べました。
青瓦台の報道官は、「政府は、できる限りの力量を総動員しつつも、役割を分担して、体系的に兪本部長の選挙を支援していく」と明らかにしました。