与党「共に民主党」は、資産の申告漏れなどが持ち上がっている故金大中(キム・デジュン)元大統領の三男、金弘傑(キム・ホンゴル)議員を党から除名しました。
共に民主党は18日、最高委員会の会議を開き、金議員の除名を決定しました。
共に民主党は、金議員が、公職選挙法違反などの疑惑をめぐる党の倫理監察団の調査に協力しなかったほか、不動産を多く保有し、党の不動産政策の趣旨にそぐわないなど、党の品位を損ねたと説明しています。
金議員は2016年にソウル江南(カンナム)一帯の住宅3軒を相次いで購入しましたが、このうちの1軒が総選挙の際に候補者の申告財産から漏れていて、故意に申告しなかったのではないかという疑惑が浮上しています。
またこれらの住宅を処分するとしていましたが、息子に贈与したことがわかり、物議を醸しました。
これについて、金議員は記者団に対して、「物議を醸し、党に負担をかけたことは恐縮している」としながらも、党の倫理監察団の調査を拒否したことはないと反発しました。
金議員は、比例代表として当選しましたが、自らが離党したのではなく、除名されたため、議員職は維持されます。