国防部長官に指名された徐旭(ソ・ウク)陸軍参謀総長は16日、GSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定は維持されるべきだとの認識を示しました。
徐氏は、この日に行われた国会国防委員会の人事聴聞会で、無所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員から「GSOMIAは維持されるべきだと思うか」という質問を受けて「現在、私はそう考えている」と述べました。
これは、洪準杓議員から「韓半島の緊張が高まる根本的な原因は北韓の核保有にあり、韓日米3か国の安保協力の強化が欠かせない。そのために、GSOMIAの維持と韓米合同軍事演習の強化が必要だ」という指摘を受け、その意見に同意する答弁のなかで出た発言です。
徐氏は、人事聴聞会に先立って提出した書面答弁書でも、GSOMIAについて「情報の有用性以外にも有事の際に軍事情報を確保できること、そして、韓米同盟や韓日米の安保協力の側面からも戦略的な価値がある」と答えていました。
韓国政府は、日本による植民地時代に強制徴用された被害者への賠償を日本企業に命じた韓国の最高裁、大法院の判決に対する報復として去年7月に始まった日本政府による韓国への輸出管理強化を受け、GSOMIAの終了を日本に通告しましたが、アメリカの反発により通告の効力を停止し、協定を維持しています。